作家つながり
作家つながり又吉直樹:上京先のアパートが、太宰治の自宅跡だった偶然
『火花』で芸人初の芥川賞を受賞した又吉直樹さん。中学以来の太宰治ファンとして知られますが、文学との距離を縮めたきっかけには、住まいにまつわる驚くべき偶然がありました。
大阪から芸人を目指して上京した又吉さん。当初は荻窪を希望しつつ、物件の都合で三鷹のアパートに住むことになります。中学時代から太宰に心酔していたとはいえ、当時は「三鷹=太宰の街」程度の認識で、正確な旧住所までは知らなかったといいます。
住み始めてから地図を頼りに墓所やゆかりの地を辿り、図書館で調べたところ——自分が暮らすアパートの土地が、太宰が暮らした家の敷地跡だと判明した。withnewsが伝える朝日新聞の連載でも「あ、家、ここやったんや」と気づいた瞬間が本人の言葉で残っています。後年、自身のYouTube動画でも「本当に偶然」と振り返っています。
三鷹には太宰をはじめゆかりの作家の文庫が店頭に多く、土地柄そのものが読書を後押しした、とも語られます。好きな作家の土地に、知らぬまま根を下ろしていた事実は、その後の読書と創作への没入を象徴するエピソードです。
『火花』の成功や芥川賞の話題の手前に、この「住所の奇縁」がある。ファンとしての誠実さと、物語めいた偶然が重なったとき、人は文学にもっと近づく——そう思わせる豆知識です。
この豆知識、どうでしたか?
1タップで残せます(端末にだけ保存されます)
Quick shelf
関連する本を本棚へ
この記事は参考になりましたか?
メールアドレス不要。未ログインでも1タップでゲストとして保存できます。
Today's question
今日の1問
Related articles
関連記事
この記事で取り上げた本や作家から、豆知識と特集をたどれます。
- 特集『火花』つながりの特集読んだあとに人生観が変わる小説9選
読み終えた瞬間より、その後の数日で効いてくる。ものの見方が変わる9冊です。
- 特集『人間失格』つながりの特集「言い続けていたらちゃんと出会えるんだな」二階堂ふみが10代で読み、自ら映画化を願った本
高校生のときに読んだ2冊を「やりたい」と言い続け、どちらも主演として実現させた二階堂ふみさん。
- 特集『火花』つながりの特集直木賞・芥川賞から選ぶ初心者向け小説
文学賞は難しそう——そう感じる人のための、やさしい入口特集です。
- 豆知識同じ「作家つながり」の豆知識辻村深月 × 綾辻行人:愛が深すぎるペンネームと、奇跡を引き寄せたオマージュ
小学6年で館シリーズに出会い、筆名もデビュー作の仕掛けも綾辻ワールドへの敬意。ファンと作家が地続きになる奇跡の物語。
Use the haven
サイトでもう少し使う
記事を読み終えたあとに、本棚・診断・人気の違いが分かる入口です。
Start reading log
登録不要で、あなただけの本棚を始めませんか?
1タップでゲスト本棚。本を残したあと、メールやXで本登録すればデータを引き継げます。
出典
公式・出版社系の公開情報を参考にしています。詳細は各リンク先でご確認ください。
withnews(朝日新聞) — 又吉直樹、下宿先は太宰の自宅跡だった
https://withnews.jp/article/f0150318001qq000000000000000g0010701qq000011672a上京直後の三鷹アパートが太宰宅の敷地跡だったと本人が語る、朝日新聞連載の転載記事。
マイナビニュース — ピース又吉、太宰治との不思議な縁
https://news.mynavi.jp/article/20230522-2684811/三鷹居住と太宰旧宅跡の偶然、土地が文学との距離を縮めたという後日談。
好書好日(朝日新聞) — 作家の読書道:第211回 又吉直樹さん
https://book.asahi.com/article/12854443太宰・芥川との出会いなど、読書遍歴の本人談。