作家つながり
作家つながり万城目学 × 森見登美彦:京都の街と青春を描く同世代の盟友
2000年代半ば、「京都」を舞台に個性的な物語を連発した万城目学さんと森見登美彦さん。世間では「ライバル」「京都文学の双璧」と並び称されることも多い一方、その関係は不穏な競い合いではなく、互いに才能を理解し合う同世代の盟友として語られてきました。
万城目学さん(1976年生)は京都大学法学部を経て2006年『鴨川ホルモー』でデビュー。森見登美彦さん(1979年生)は同・京都大学出身で、2003年『太陽の塔』でデビューしています。同じ京都でキャンパス時代を過ごし、鴨川や学区の空気、怪しげな学生下宿の匂いを、皮膚感覚で知る世代です。
同じ街を描きながら、アプローチは対照的です。万城目さんは歴史の重みや伝奇的なスケールをポップに運ぶ“壮大な外連味”。森見さんは偏屈な男子学生の内省や妄想を、和文脈を効かせてねじっていく“内省とユーモア”。読み比べると、同じ京都の表と裏が二重に見えてくる、というのがファン同士でよく言う味です。
対談や番組などで二人が並ぶと、互いの作品を「自分には書けない」「悔しいほど面白い」と素直に称え合う姿が目立ちます。創作スタイルも対極——一方が疲れてから書けるのに対し、もう一方は元気なときでないと書けない、といった対比が話題になったこともあります。
デビュー初期から出版界で比較されやすい位置に置かれるなか、互いの存在を同じ地平で歩む心の支えとしてきた、という語りも残っています。京都という街を舞台に、現代エンタメの新しい扉を開いた二人のバックストーリーを知ったうえで開くと、作中に吹き抜ける京都の風がより愛おしく感じられるはずです。
この豆知識、どうでしたか?
1タップで残せます(端末にだけ保存されます)
Quick shelf
関連する本を本棚へ
記事で触れた本を、そのまま「読みたい」に残せます。購入リンクからは登録なしで楽天・Amazonへ進めます。
Start reading log
本好きの隠れ家で、あなただけの本棚を作りませんか?
メールアドレス不要・1タップで今すぐ始められます。あとから本登録すればデータを引き継げます。
出典
公式・出版社系の公開情報を参考にしています。詳細は各リンク先でご確認ください。
小学館 — 『ぐるぐる問答 森見登美彦氏対談集』紹介
https://www.shogakukan.co.jp/news/243981万城目学との対談が収録。「年に数回は二人でお酒を飲む」など盟友感のある文言が紹介されています。
RBB TODAY — 万城目学と森見登美彦、小説を“書ける”時とは?(『ボクらの時代』関連)
https://www.rbbtoday.com/article/2017/07/02/152802.htmlともに京大出身であること、創作スタイルが正反対である対談内容が紹介されています。
新潮社 — 万城目学 著者プロフィール
https://www.shinchosha.co.jp/writer/4889/京都大学法学部卒、『鴨川ホルモー』デビューなどの経歴。
新潮社 — 森見登美彦 著者プロフィール
https://www.shinchosha.co.jp/writer/3047京都大学関連の経歴と主要作品の確認用。
ダ・ヴィンチWeb — 森見登美彦 関連記事一覧
https://ddnavi.com/person/3998/京都・出版関連の特集や対談へつながる入口。
文春オンライン — 万城目学・直木賞受賞に至る経緯(森見登美彦寄稿)
https://bunshun.jp/articles/-/68486森見・上田と共に京都で忘年会を重ねる仲であることなど、盟友感のあるエピソードが綴られています。