著名人の本棚
「活字中毒の名優」堺雅人が本棚から挙げた4冊
ドラマ『VIVANT』などで見せる底知れぬ笑顔と、圧倒的な演技力。その一方で堺雅人さんは、自分の読書についてかなり具体的に語ってきた人でもあります。 「もともと活字中毒の傾向がありまして(笑)」——そう話したのは『婦人公論』のインタビュー。原作のある仕事では、まずその原作を「純粋に一人の読者」として楽しむのだと言います。 ほぼ日刊イトイ新聞の連載「あのひとの本棚。」では、一杯やりながら読む「酩酊読書」の5冊を紹介。司馬遼太郎『街道をゆく』を43巻のどこから読んでもおもしろいと語り、「最近ぼくは、小説をほとんど読まないんです」と前置きしながら「ただね、ミステリーは別なんです」と続けて、森博嗣『すべてがFになる』を挙げました。 本人が実際に名前を挙げた本と、俳優としての仕事に直結した本。出典のあるものだけを4冊にまとめました。
この特集の読み方
History
どの巻から読んでもいい紀行
「あのひとの本棚。」で挙げた『街道をゆく』。43巻のどこから読んでもおもしろく、風呂の中で読むこともあると語っています。
Mystery
「ミステリーは別なんです」
小説はほとんど読まなくなったが、ミステリーだけは敷居が低い——同じ連載でそう語り、森博嗣『すべてがFになる』を挙げました。
Entertainment
同世代が撮る、同世代の物語
主演映画『ゴールデンスランバー』について、原作の伊坂幸太郎も中村義洋監督も自分と同世代だと語っています。
選んだ本
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01
司馬遼太郎
いま読むなら
教科書に載っていない人物や土地に出会える歴史紀行。1巻から順でも、気になった巻からでも。
ほぼ日刊イトイ新聞の連載「あのひとの本棚。」で、堺さんが「酩酊読書」の一冊として挙げた紀行文です。全43巻あるが「どの巻から読んでもおもしろい」、似たことが繰り返し書かれているのがぽーっと読むのにちょうどいい、風呂の中で読むこともある——そんな読み方まで具体的に語っています。宮崎育ちの堺さんは、このシリーズに宮崎が書かれていないことを本気で残念がってもいました。
02
森博嗣
いま読むなら
孤島の研究所で起きる密室殺人。犀川・萌絵シリーズの原点であり、理系ミステリの金字塔。
同じ「あのひとの本棚。」で挙げられた一冊。「最近ぼくは、小説をほとんど読まないんです」と前置きしたうえで、「ただね、ミステリーは別なんです」と続けています。条件は“安心できる探偵”がいること。本作の犀川創平について「この人の言うことを聞いておけば間違いないだろう、というところで読んでいく」と語りました。
03
伊坂幸太郎
受賞・候補情報
いま読むなら
巨大な陰謀に巻き込まれた男の逃亡劇。信頼と疾走感が胸を打つ傑作エンターテインメント。
堺さんが主人公・青柳雅春役で主演した映画(2010年、中村義洋監督)の原作。公開時のシネマトゥデイ単独インタビューでは、原作の伊坂幸太郎も中村監督も自分と同世代であることに触れ、「同世代の作家さんの作品を、同世代の監督の演出で演じることができて、それを2010年に観ていただくというのは、とても幸せなこと」と語っています。一方で、撮影前は伊坂作品のファンがどう受け取るかを不安に感じていたことも明かしました(映画.com「LiLiCoのHappy eiga ダイニング」)。
04
堺雅人
いま読むなら
役者の頭の中を覗き込む。知的でユーモアあふれる極上のエッセイ。
テレビ情報誌『TVnavi』の連載50回分をまとめた、堺さん初のエッセイ集(2009年に産経新聞出版より刊行、のち文春文庫)。『新選組!』『篤姫』などの現場で何を考えていたのかが、飾らない言葉で綴られています。文庫版には宮尾登美子さん・長嶋有さんとの対談も収録。
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Today's question
今日の1問
よくある質問
- 堺雅人さんの愛読書はどこで語られていますか?
- ほぼ日刊イトイ新聞の連載「あのひとの本棚。」(2007年)で、堺さん自身が5冊を挙げて一冊ずつ理由を語っています。本特集の『街道をゆく』『すべてがFになる』はこの回が出典です。読書そのものへの姿勢は『婦人公論』のインタビューでも語られています。
- 『街道をゆく』は全43巻ありますが、どこから読めばいいですか?
- 第1巻から順に読むのがおすすめです。本特集ではシリーズの入口となる第1巻(朝日文庫)を置いています。旅のリズムに合わせて、気になった巻から拾っても構いません。
- この特集の本は本棚に保存できますか?
- はい。各書籍カードの「読みたい」「本棚に追加」、または記事冒頭・末尾のまとめて保存ボタンから、メール登録なしのゲスト保存も可能です。
- 選書は本人の推薦リストそのものですか?
- 一部はそうです。『街道をゆく』『すべてがFになる』は、堺さん本人が「あのひとの本棚。」で挙げた5冊に含まれています。『ゴールデンスランバー』は主演映画の原作、『文・堺雅人』は本人の著書として当サイトが加えました。公式の「おすすめ4選」ではありません。
出典
公式・出版社系の公開情報を参考にしています。詳細は各リンク先でご確認ください。
ほぼ日刊イトイ新聞 — あのひとの本棚。堺雅人さん(2007年9月20日)
https://www.1101.com/hondana/sakai.html「酩酊読書」の5冊を挙げた回。『街道をゆく』を全43巻「どの巻から読んでもおもしろい」と語り風呂の中でも読んだこと、宮崎が書かれていないのを残念がっていること、「最近ぼくは、小説をほとんど読まないんです」「ただね、ミステリーは別なんです」と続けて『すべてがFになる』の犀川創平を挙げたこと。
婦人公論.jp — 堺雅人 原作を何度も何度も、1年ぐらい読み込んで<後編>(2025年11月20日)
https://fujinkoron.jp/articles/-/19632「もともと活字中毒の傾向がありまして(笑)」という発言と、原作のある仕事ではまずその原作を「純粋に一人の読者」として楽しむという読み方。
シネマトゥデイ — 『ゴールデンスランバー』堺雅人、竹内結子 単独インタビュー(2010年1月28日)
https://www.cinematoday.jp/interview/A0002481伊坂幸太郎も中村義洋監督も自分と同世代だと語り、「同世代の作家さんの作品を、同世代の監督の演出で演じることができて、それを2010年に観ていただくというのは、とても幸せなこと」と述べたこと。
映画.com — LiLiCoのHappy eiga ダイニング 第3回(2010年1月25日)
https://eiga.com/extra/lilico/3/「撮影が始まる前は伊坂ファンの方がどういう感想を持たれるだろうって不安に感じたこともありました」という、撮影前の心境についての発言。
文春文庫 — 『文・堺雅人』書籍ページ
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167838713テレビ情報誌の連載50回分をもとにした初エッセイ集で2009年に刊行されたこと、文庫版に宮尾登美子・長嶋有との対談が新たに収録されていること。
産経新聞出版 — 『文・堺雅人』特設ページ
https://www.sankei-books.co.jp/sakai/単行本が産経新聞出版から2009年8月28日に刊行されたこと、『月刊TVnavi』の2004年12月から2009年1月までの連載50回分を収録していること。
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