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感情以外の入口からも、次の一冊へ進めます。
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『コーヒーが冷めないうちに』
川口俊和
冷めないうちに、伝えそびれた気持ちを渡したくなる。
『夜は短し歩けよ乙女』
森見登美彦
京の夜を歩いた熱が、朝までほてっている。
『旅猫リポート』
有川浩
猫が運んでくれた旅のあと、家族の意味がやわらぐ。
『花まんま』
朱川湊人
家庭の食卓の湯気みたいな、控えめな幸福。
『汝、星のごとく』
凪良ゆう
名前を呼べない関係のあとでも、夜空は残っている。
『恋とか愛とかやさしさなら』
一穂ミチ
恋の名前をつけ直したあと、心がやわらかくなる。
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』
岸田奈美
家族の定義がほどけて、愛のほうが先に残る。
『しゃばけ』
畠中恵
江戸の宵に寄り添う、やわらかい怪異のぬくもり。
『風のマジム』
原田マハ
風に乗った冒険のあと、世界が少し広いまま。
『バニラな毎日』
賀十つばさ
何でもない毎日の甘さが、いちばん長く残る。
『夜明けのすべて』
瀬尾まいこ
暗闇の中でも「隣に誰かがいてくれる」と思える静かな救い。
『阪急電車』
有川浩
車窓のすれ違いが、知らない誰かへの好意に変わる。
『レインツリーの国』
有川浩
雨の国の記憶が、回帰したあとも虹色に残る。
『成瀬は天下を取りにいく』
宮島未奈
成瀬のまっすぐさに、息を吸う理由を借りられる。
『ペンギン・ハイウェイ』
森見登美彦
少年のまっすぐな謎が、大人の退屈を忘らせる。
『そして、バトンは渡された』
瀬尾まいこ
見返りを求めない優しさに触れて、明日誰かに優しくしたくなる。
『人魚が逃げた』
青山美智子
逃げた夢のあとに、地上の愛が少し強く残る。
『アルプス席の母』
早見和真
席の端にいた母の矜持が、静かに胸を熱くする。
『少年と犬』
馳星周
犬の体温みたいな記憶が、ばらばらの人間を繋ぎ直す。
『とんび』
重松清
不器用な父の背中が、歳を取ってから胸に刺さる。
『きみの友だち』
重松清
友だちがいる、ということの輪郭が熱を帯びる。
『世界から猫が消えたなら』
川村元気
消えたものの大きさで、残っていた幸福に気づく。
『博士の愛した数式』
小川洋子
数式みたいに正確な愛が、静かな部屋に満ちていく。
『ストロベリームーン』
芥川なお
月夜の甘さが、明日の予定を少し遠ざける。